1時間半ほど電車に揺られ、友人のお墓参りへ。
仕事やなんやかやと詰まってはいるのですが、この道のりでぼーっとする時間は大切だと思っています。
もう12年になります。
あっという間だった気もします。
普段から濃い密度で話して、一緒にごはんもしていた友達が亡くなるというのは人生で初めてでしたから、それは恐ろしい喪失感でした。
普通に、ヲタク友達からヲタクなおばあちゃん友達になると思っていた存在でした。
悲しい、と文字でくくれる感情では無く、常日頃から
「あ、これあの子に話さなくちゃ」
「あの子、これ見たかな?」
「これはあの子はどう思うだろう?」
と、無意識に心の中の「あの子用の棚」に置いていた物の行き場がなくなってしまうこと。
「悲しい」ではくくれないのに毎日、半年泣き続けました。
理屈では無く涙が流れたので仕方がありません。
半年してふっと突然泣かなくなりました。それも何故かわかりません。
チョコミント味が大好きで、ショートカクテルの「グラスホッパー」を教えてあげたら気に入ってくれて、BARで「大盛りで」とロックグラスで飲んでいたのは忘れられません。
毎年、チョコミントアイスを持っていって墓前に供え、食べながらあれこれ心の中で報告して帰ってきます。今年は少し悲しいお知らせもしなくてはいけませんでした。
そういえば、5年前は彼女も一緒にお参りに来たんだっけ。
しょっちゅう会ったりはしなかったけど、彼女への「棚」もまた行き場がなくなってしまった。
あの子と彼女と私は同じ仕事の同期であり「戦友」でした。
彼女たちは同じ病を相談しあう友でもありました。
仕事ではイベントとして扱ってしまうけれど、死は日常の延長上でしかない。
誰でも与えられた時間は限られたものでしかない。
この日のこの時間は、私にとってそれを思い出す時間なのです。
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