●梅雨時は憂鬱

この季節、髪が決まらなくて悩む人は多いんじゃないでしょうか。
特に天パだと湿気でウェーブが出過ぎたり爆発状態になったり、コントロール利かなくて。

私は「ど」天然パーマです。
10歳くらいまでサラッサラでヘアピンも滑り落ちるようなつやつやストレートだったんですが、小学校4年あたりを境目にぐるぐるしてきまして、5年生の頃には手櫛でかき上げるとほぼアフロヘア、6年生では「らーめん」中学では「スズメの巣」と二つ名を頂戴する立派な天パ(お、韻を踏んでる)になりました。

その頃1000km以上離れた土地へ引っ越したので、環境が変わった精神的ストレスが原因じゃないかという話もありましたが、本当のところは遺伝的なものなんでしょうね。
欧米の人でも、幼い頃は金髪なのに成長と共にブルネットに変化…というのはよく見かけますし。
現に私の父親は剛毛のくせっ毛でした。昔の男性は伸ばさないから天パの弊害はあまり感じないと見た。

少女マンガなどで見かける天パはくるくると可愛く描かれていて「それは個性よ」なんて前向きな美しいオチになったりするんですが、現実はそう甘くはない。
剛毛で毛量多くて天然パーマなんて10代の乙女には解けない遺伝子の呪いでしかありません。
時代的にブロウなんてものも一般的ではない。
近所のおばさんにまで「可哀想に…リンス(当時まだコンディショナーなんて洒落た物はない)は流さないでそのままにしなさいよ」とか言われちゃったり。

乙女が悩んだ末の苦肉の策は… 

策は…!!

「ストッキングをかぶって寝る」でした。
いや、全面かぶりではなく頭だけですよ。
押さえてつぶしてボリュームを減らして学校へ行くわけです。

そこそこオトナになった頃、ロングソバージュが流行りました。どのへんの時代かはお察し下さい(笑)

天パなら自前で出来るでしょう?  なんてのは大間違い。
もともとが1本1本好き勝手な方向にウェーブがかかってるわけですから、その上にソバージュかけても元がストレートの人のように綺麗に仕上がらないんですよ。
天パの人の髪ってよく見たことありますか?1本抜いて小口で切ってみると、断面が楕円なんです。
お祭りで売ってる、くるんと巻いていて息を吹き込むと伸びる笛あるじゃないですか。あれと同じ原理です。
扁平なんで巻いちゃうんです。
(ネットで調べたら正式名称は「吹き戻し」だそうです。私と友達は「ピラポー」って呼んでたよ…)

根性で腰までロングにしてソバージュかけましたが、ワンレン(時代だなあ)なので、その重さたるや…!
真面目な話、私の髪は太いので床に落ちてると「自分のだ!」ってわかるんですよ…(泣)
ポニーテールにすると締めた部分は直径3センチありました。
それ、もうポニーじゃねえし!
(ちなみにシニヨンにすると夏みかん大でした)

切るとき一度にばっさりじゃなく2段階で切ったのが未だに残念です。
「ああっ軽い!」を体感したかった。

ショートボブにしてもう10年以上になります。
常に縮毛矯正はしていますが、クセもコシもほどほどになったよう。
それどころか頭頂がちょっと気に…。
先日美容師さんに
「…もしかして髪が減ってきてます?」と言ったら
「減ってませんよ。毛量は多いです。ただ、気になるのなら細くなったんでしょうね」
そっかー。

髪ってどうやって太らせたらいいんでしょう?
身体を太らせるのは得意なんだけどな。
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