何日か前、ガンジス川でぷかぷか浮かぶ●●●の間を縫って泳ぐ夢を見た。夢の中で口をゆすがなきゃ!と焦って目覚めたら、大量のヨダレを流していた(TωT)
真夜中だったのでまた寝直したら、今度は羽田空港近くのドミトリーで前泊したものの、出がけに支払いでもめて南の島行きの飛行機に乗り遅れるという夢。
ああ、そうかあ、私旅に出たいのかあ。

自由業だからいつでも行けるでしょ、とお勤めのかたは思うかもしれませんが、漫画家同士というのは〆切りのタイミングが個々に違うので複数人数の旅行はなかなか企画を立てるのが難しいのです。もちろん勤め人の友達とのスケジューリングも合うとは限りません。逆に週末休みじゃなかったりしますし。

そのせいか、20世紀の終わり頃からふらふら1人で出かけるようになりました。
とはいえ、世界をまたにかけるバックパッカーさんなどに比べたらどってことない、フツーの旅です。

●なぜ南の島か?

行くのはだいたい
縄の八重山諸島
なぜ南か。暖かいから荷物が少なくて済むからだ!
 
で、早割か金券ショップで安い航空券を買って、バックパックしょって、安宿に泊まって。
チャリ借りて島を一周して、海辺でバスタオルを顔まで被って昼寝して、シュノーケリングして、1人メシして帰ってくるのがお決まりのコース。
旅先での交流はありますが、そのあと続かないのはまめじゃないからでしょうか。
そういえばマイペースでチャリ廻りしたいのにいつのまにか同行者がいて、ぶっちぎって逃げたことがありました。あの時の同じ宿のお兄さん、心から失礼いたしました。

人が住む日本の最南端・波照間島は自転車に乗っているとペダルと風と山羊の声しか聞こえない大好きな場所です。
サトウキビ畑の真ん中で農家のご夫婦がのんびり昼寝してましたっけ。今思えば何カ所かで嫁においでと言ってもらえた…
行っておけば良かった(TωT)
そんなに静かな島なのに、夜になると天文台にわらわらとどこからか半端ない数の観光客カップルが湧いてきます。
「あ、ほら!流れ星だよ」
 
そこの彼氏、 あれはISSだよ。国際宇宙ステーションだから。と心の中でツッコミ。

●南の島で何をする?


西表島では民宿のご主人に、もずくの美味しい食べ方を教えて頂きました。
八重山諸島のもずくって太くて存在感あって美味しいですよね。 
普通に作った三杯酢に、少しのすりおろしニンニクと砂糖を足すんです。奥様が作ったこれでもずく嫌いのご主人は大好きになったとか。
今でも私は家で食べる時そうしてます。

予算が許すときはスキューバダイビングもします。昔オーダーでウェットスーツを作って習ったこともあるんですが、車の運転免許を持ってないのに運ぶ道具が多くて重くて、途中でスクールを辞めました。順序が違った…。
でも潜りたい・見たいのは南のサンゴ礁の海なのでだいたい行った先に初心者体験ダイビングはありますから、現地で器具をレンタルして参加すればそれで済むんですね。
スキューバは行き交う魚の間をサンゴの上を自由に空を飛んでいるような気分に浸れるので好きです。
グアム・サイパン・プロウスリブ・マレーシア・八重山…で潜った限り自分が一番美しいと思ったのは、八重山の海。 

沖縄料理で一番好きなのはグルクンの唐揚げとドゥル天。
グルクンは正式名称「タカサゴ」という本州で言うとアジのような大衆魚。生きている時は青く、市場に並ぶ時は美しい赤いボディに黄色のライン。
これのはらわたを取って、背の方から三枚おろしをする要領で完全に切り離さずに包丁を入れて、からっと揚げます。
中骨も頭も香ばしくて、まるごと何も残さず食べられます。刺身でいただいたあとお願いして中骨を揚げて貰ったこともあるくらい。
ドゥル天はターンム(田芋)という大ぶりの里芋の仲間を蒸してつぶし、豚肉やターンムの茎(ずいきみたいな物)、椎茸、にんじん、かまぼこ(カステラかまぼこが望ましい)と炒めてしょうゆとみりんで味付けしたおかず「ドゥルワカシー」をさらに丸めて揚げた、いわばターンムのコロッケです。
外側サクサク、中ねっとり。

ああ、行きたいなあ。ドゥル天食べたいなあ。
…行き着くところはそこか?
やっぱり? 
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