昨日の前編「スナック菓子編」に続き「チョコレート編」です。

●チョコレート工場へ
 
さて、階段を上って2Fのチョコレート見学ルートへ。
チョコレート工場と言えば極彩色のテーマパークみたいな中をおかっぱでイケメンのおじさまが案内してくれそうですがそんなことはなく、案内は先ほどの女性です。

通路はクリーミィな茶色の流線模様にペイントされた壁と床が印象的。ベーシックな板チョコのデザインをかたどった巨大な樹脂製壁パーツは、お菓子の家の部屋に付いていそう。
係の女性が進路にセッティングしてあるカカオの果実の模型、ガラスボトルに詰まったカカオ豆(実物)、カカオシェル(カカオ豆の固い殻)、保温ケースに入ったカカオマスの実物を見せてくれました。
カカオマス(カカオ豆を煎って殻から取り出しすりつぶしたもの)はどろどろとしたゆるいペースト。
美内すずえ(敬称略)が「ガラスの仮面」の前に別マに連載した意欲作「はるかなる風と光」 に出てきたのを思い出す(すごいんですよ、ナポレオン時代に南の島で一少女が産業起こす物語)。
匂いは普通のチョコレートの香りにちょっと酸味が加わった感じ。
果実からカカオ豆を取り出す際に白い果肉ごと発酵させるということなので、その発酵臭なのかな?

ガラス越しの工場内で見られるのは、ブレンドが終わってほぼ液状になったチョコレート(35℃と聞いた気がしますが、それじゃ低いですよね…?聞き間違いかも)が板チョコの型に流し込まれるところから。型は青い透明なプラスチック。
金属かシリコンを想像していたのでちょっと意外。
型に流し込まれ、タッピング(振動)で気泡を抜いてから冷やされて型からはずされます。
つるすべの、あのチョコレートの肌が出現。
見守る見学者の中に、バレンタインデー前にテンパリングに失敗してざらざらチョコを作ってしまった苦い思い出がよぎっている人はいるのでしょうか。
 
目視で異物混入がないか検査の後、X線でもチェック。
係の人は30分単位で交代だという。確かに目が疲れそう。
そして銀紙で包装されたチョコはラベルを貼られて箱詰めにされます。

板チョコともう一種、女の子向けのウズラサイズのタマゴ型のチョコレートも見学出来ました。中には小さなチョコやコンペイトウなどが仕込まれて、おまけにシールが付いているファンシーお菓子。
「懐かしい!」「集めてた!」という声が見学者女性のあちこちから。

残念ながらお菓子inお菓子を封入する工程は見られず、包装から。
銀紙で丸く包まれたエッグチョコをここでも検査の人が入念にチェックして規格外の製品をはじいていきます。すごいスピード。
シールとともに数個ずつプラのパッケージに入れられ、出来上がり。

11:30から始まった工場見学は13:00前に終わりました。
この工場には売店などはないので、ちょっぴり残念。
お土産にスナック菓子とグミは頂いたものの、すっかりチョコレートが食べたくなってしまってました。
帰りにどこかで買って行こう!

雨はまだ降り続いていたのでタクシーを呼んで駅前のファミレスで遅めの昼食をしつつ、面白かったのでまた工場見学行きたいねと次の計画を練るのでした。
いやーオトナの社会科見学、楽しい(笑)
ネットで調べれば都市近郊にいろいろありますので、小さな旅気分で行かれるといいですよ? 

電車に乗る前にスーパーで先ほど見学したばかりの銘柄の板チョコを買いました。
あ、ちまたで品薄になっているあのスナック菓子もこの町にはちゃんとありました。さすが!
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