おひとりさま漫画家ですが何か。

すきま漫画家かずはしともの 食べて飲んで寝てちょっぴり仕事の日常

●本を減らしたい!

先日のマンション一斉消防点検で、部屋の散らかりっぷりを反省したわたくし。
次回までには人に上がってもらえる部屋にしなければ。

その第一歩は、物を減らすこと。
そしていちばん場所を取っているのが…本。

漫画を描いていると資料の本なども溜まりますが、勢いよく増えていくのは、やっぱり掲載雑誌の献本です。通常は自分が載っていない号も送られて来ます。

ですから複数の雑誌で描かせて頂いていると、A5判で5センチ厚(大人の女性向け月刊誌にはこのサイズが多いです)の雑誌が毎月毎月溜まっていくわけです。
うちへ頂くのはだいたい毎月4冊、隔月2〜3冊、季刊2冊のペースでした。それに増刊号なども加わります。

なので、あとで読もう…などと保留にしておいたらまたたく間に6畳間が1部屋占拠され、ベランダの物置を埋め、靴箱を占め、廊下のサイドに積み上がりました…。

服は躊躇なく棄てられても、本はなかなか棄てられないのがヲタクの性。

資料はムックとか図鑑とかDVDが多いのでお金もそこそこかかっている、かつまた使う可能性も有り。
とにかく雑誌から片付けよう。

次々ひもで縛ってリサイクルごみへ…自分が載っている物はそこだけ切り抜いて…。
しかし。
中にはまるごと残しておきたいのもあるんです…ほら、雑誌って1冊でまるっとその時代の文化というか空気、あるじゃないですか。

今さら御存じないかたも少ないと思いますが、この場合の「自炊」とは本をバラして専用のスキャナで取り込みデータ化することです。
俗に、「データを自ら吸い込む」ことから「自炊」と呼ばれるようになったとか。
ちなみにスキャンデータはあくまで自分が個人で楽しむためのアーカイブです。

●自炊の道具を手に入れよう

早速ネットでレンタルショップを調べました。
見つけたところは「自炊セット(ドキュメントスキャナ+大型裁断機)」8泊9日で8,980円、31泊32日で10,480円(ともに税込み・送料込み)。

レンタルにしたのは、そうしょっちゅう使うものでもないし、保管場所に困りそうだから。
漫画雑誌を裁断できる裁断機って本当に大きくて重くてかさばるんです。
1ヶ月と長期にしたのは、メカ音痴の自分が手間取った時のため。
割安感もありますし。

ショップのサイトで見ると、コンパクトな裁断機の自炊セットは一般に人気なようで順番待ちだったんですが、大きな裁断機と1ヶ月という長期レンタルのセットは空いているよう。
オンラインで申し込みして、10日ほどで大きなダンボール箱が届きました。

さあ、いよいよ初自炊!(続く)

オクやネットフリマ使ってますか?

私は結構使っています。


もともと、仕事上で使う資料本が絶版になっていたのを探したりだったんですけれど、時々他にも利用します。趣味のグッズとか、古着とか。
「大丈夫?」と思う方もいると思います。
知人などは「知らない人の古着とか気持ち悪い…」(これはネットじゃない古着屋さんでも同じですが)と言いますし、それはそれぞれの意識なので、特におすすめするつもりもありません。

今まで何十回もオクを使いましたが、嫌なめにあったことはありません。トラブルも一度もありません。世の中、自分が思っていたより性善説でいいのかなと思います。

あれれ、と思ったのは2回だけ。
人形用のスニーカーを買ったら、両方とも左足用だったこと。先方は気付かなかったのか、わざと表記しなかったのか、これは不明のまま。

それと、今回のことでした。


黒いカーディガン


それはまだ冬のこと…たまたま見ていたオークション画面で、好きなブランドの
古着のサマーカーディガンをみつけました。ゆったりして、少しだけラメが入った黒のレース。
落札して、速やかに入金して品物も届き、滞りなくお取引完了。
入れられていたビニール袋から出してさっとはおって、うん、サイズもOK。
そしてまた袋に戻してしまいました。

そして先日、
取り出して着て出かけ…しばらくして嗅ぎ慣れない匂いに気付きました。
汗?…いや、私はもう加齢臭のお年頃か?
帰宅して脱いでみたらカーディガンだけが匂う。そしてそれはアポクリン腺の匂いというものらしいんです。

…お洗濯してから売って…

と思いましたが、なんと。
洗っても消えません。
ネットで調べて酸素系漂白剤に浸けてから再度洗濯しましたが…手強い。

上記を2度繰り返し、日光に当てて干しても半分くらいにしかなりません。
洗剤の香料に打ち消されたと思いきや、乾くと勝っています。
黒なので、匂いに効きめがありそうな塩素系漂白剤は使えません。
食器用の60%エタノールを噴霧してみましたが、それでも消えません。


解決方法!

40℃のお湯に溶かした重曹でもみ洗いするといい…との情報をみつけたので、試してみました。
小さじ2杯の重曹に、お湯400cc。
温度を測るのが面倒なので、沸騰したお湯200ccと水200ccを混ぜて少し待って、手を入れられる温度にしてから重曹を加えてカーディガンを浸けます。

すると…お湯から、件の匂いが強めに立ち上りました。
お…今までこんなことはなかったぞ。

匂いの元が溶け出したのかも。
重曹、有効みたい
なんでも匂いの元である、繊維に染みこんだ酸と、重曹のアルカリが反応して中和して消臭につながるらしい。ちなみに反応で生まれるのは二酸化炭素だそうです。

何度も洗濯しているのに、少しお湯に色がつきました。カーディガンが白だったらしみがついていたのかも…
5回くらいお湯と重曹を入れ替えて洗い、しまいには直接重曹の粉と熱湯かけて揉み洗い…高級な服だったら風合いがだめになるかもしれないのでおすすめしませんが(^_^;)

でも、匂いは完璧に消えました!
そんなわけでアポクリン腺の汗に重曹、とても有効です。
今回みたいに時間をおかずにそのたびに重曹液で洗えばいいんじゃないかな。

しかし、ネットオークションで匂いまではわからないよなあ…

でもこれからも私はオク、やめないと思います。
市場にまわらない、昔ながらの美味しいすっぱい無農薬夏みかんとか。
古い外国の馬車のフィギュアとか。
あったかいアウターとか。
良い物いっぱい手に入れましたから。

●来ました…今年もその日が。

マンションには、年に何回か赤の他人があがりこんで来る日があります。
夏冬2回の消防設備点検、1回の排水管清掃、ケーブルテレビの電波チェックなど。

ことに消防点検は全部の部屋に立ち入るのです。
各部屋の天井の火災報知器チェックと、ベランダへ出て脱出設備(はしご!)の点検までが1セット。

…いつも思うんですが、みなさん平気なんでしょうか(^_^;)
いや、点検が必要なことなのはわかっているんですが…
他人が上がることには抵抗はないんですが…(あちらも好きでやってる訳じゃないですし)

…お部屋、いつでも他人様を上げられる状態だということでしょうか?

掃除がヘタクソです。
有名な収納名人の片付け本のイラストを何冊か担当しているにもかかわらず。
そう言ったら名人は笑って言いました。
「私も片付けが下手くそなのよ。だから『使ったその手で片付ける』を心がけたの。それだけなのよ」

それを聞いた担当編集氏(主婦)と私は同時に思いました。
「それが出来ないから苦労してるんです…!」

それでも、月イチでアシスタントさんに来て頂いていた頃は毎回6時間かけて掃除していました。
でも今は仕事はデジタル。アシさんは電波の向こうで仕事をしてくださるわけで。
何ヶ月も人が訪れない家には拍車がかかった汚部屋が構築されます…。

あ、汚部屋と言ってもTVに出てくるようなカップラーメンのカップとか飲み終わったペットボトルなどはありませんよ。
主役はだいたい紙モノ…
本棚に入りきらない本や資料。
原稿やコピーやメモ。
書類や手紙などの郵便物。

これらはもう、自宅の収納キャパを超えていて行き場がないわけで…。

掃除がヘタと言ってしまいましたが、厳密に言うと「掃除」と「片付け」は違います。
ほこりやゴミを除去して清潔を保つのが「掃除」。 
断捨離は「片付け」。不要必要の区別をして始末する、それ相応の時間がかかります。
わかってるんです。それが日頃から出来てないのがヘタクソ人間たる所以。

しかし今は。
今はそんな時間は無い。「掃除」するだけで人を上げられるための部屋にしなくてはいけないのです…!

●そうだ、隠そう。

いわゆる汚い物ではないですが、カタギの人には見られたくない紙物の山。下絵だったり資料(ラブシーン用の写真集とかポーズ集とか)だったり。デッサン用の素体だったり。
それも各部屋の隅にミカン箱4つ分くらいの質量で2、3カ所積み上がっている。
…隠したい。出来たら自分の職業ごと隠したい。

私は百均でタタミ2畳分のビニールシートをたくさん買ってきて、その山を覆いました。
よし、これでなんとか隠せた。

…長さ1.8m、幅1mの青いビニールシートがかけられたスペースが点在するマンションの部屋…それはまるで、●●●●現場のような光景でした。チョークで囲んで番号札とか置けばより完璧でしょう(TωT)

次回の消防点検までには断捨離しよう…。

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