●肩こりから頭痛?
10代の頃から頭痛に悩まされていました(過去形)。
当時、用事で毎週1回、片道1時間半かけて新宿まで通っていたんですが、帰り道で頭が痛くなるんです。ひどい時は吐き気もします。
外出して人に会うことの緊張で肩が凝ってこうなるのかな、と思っていました。
帰宅して揉んでもらったら気持ち良かったから。
市販の鎮痛剤をいろいろ飲んでみましたが、気休め程度であまり効いた実感はありません。
薬より確実な治療方法はとにかく眠ることでした。
眠って起きればだいたい収まるんです。
なので、あまり深刻に考えていませんでした。
しかし年齢とともに回数も増え…そうなると眠ってはいけない時は、我慢するしかありません。
出先で症状が出ると困りますし、旅行中などは友人にも迷惑をかけました。
●命に別状はないし
「頭が痛い」ってなんとなく重病じゃないイメージで、もっと大病だったり経験が無い人には漠然としたものだと思います。
実際私も眠れば(寝れば、ではなく)治るので放っておいたんですが。
実際私も眠れば(寝れば、ではなく)治るので放っておいたんですが。
頭痛が起きる時はとくに予兆も無く、なんとなく後頭部の首の付け根くらいが凝ってきて、だんだんこめかみから目の奥が鈍く痛み始めます。
こうなると「ああ、来た。きょうは頭痛の日だ」と思います。
生あくびが出て、涙が出て、肩が凝って、じわじわ頭全体に広がっていく鈍痛と共に、気分が悪くなって吐き気を催し…そのまま眠らないでいると、実際吐いてしまう。
大きな音が辛い(特に机に定規を置くパチンという音が駄目でした)。
遊びも仕事も何も出来なくなり、横になって荒く深呼吸…ひたすら、暗くて静かなところで眠りたい…。
もちろん大人になって漫画家になっても繰り返しました。
夜中にアシスタントさんに仕事を預けて、タクシーでマッサージに行ったり、湯船に浸かってほぐしたり。
仕事で肩凝るからかなあ、とも思いましたが、それほどでなくても睡眠不足になると現れたりするので困りました。
でも、そうとも限らない。きっかけはほとんど読めませんでした。
でも、そうとも限らない。きっかけはほとんど読めませんでした。
しかし、仕事に支障があるのはやっぱり問題…だなあ。
そう思い始めた頃、ちょっとした手術で10日ほど入院することになりました。
(※卵巣嚢腫(奇形嚢腫)なんですが、これ、中身ピノコだったんでまたの機会に)
その入院中に起きたんです、「いつもの」頭痛が。
病院にいるんですから治してもらえる!と思ったんですが、なかなかすっきりと治らない。
まあ、看護師さんに訴えて医師に連絡が行って、薬局から薬が処方されて病室に届くまで半日かかるので、その間に眠った方が早いんですが…。
今振り返れば原因は「入院したこと」そのものでもあったんですが。
退院して元気になった私は、改めて決意しました。
病院できちんと調べよう。
発症してから四半世紀近くが経っていました。(続く)